投資資金の平均回収期間から考える債券デュレーションの分かりやすい説明

公開日:2011/06/16、 最終更新日:2014/11/08

デュレーションについて、最近分かりやすい説明を聞いたのでメモしておきます。

デューレーションには、「時間の長さ」というような意味があるのですが、金融用語としてデュレーションが説明されるときには、金利変化に対する価格弾力性という意味合いで説明されることが多いです。ここでは、元の意味合いである「時間の長さ」つまり投資資金の平均回収期間という視点に立って、デュレーションの意味を解説します。

デュレーションは、釣り合う天秤の腕の長さとして考えることができます。
(下図のD)

右側が、クーポンと元本償還までののキャッシュフロー列のおもり。
それにつりあうような腕の長さが、デュレーションに当たるというわけです。

あとは、左辺の×103を右辺に持ってきて、D=の式に直せば、デュレーションの公式が出ます。

(ここでは、説明を簡略化するため、現在価値の割引を考慮してないです。
右辺の各クーポンや元本、左辺の合計値103は、各期間のレートで割り引かないとダメです)。