独学のコツ:数学・統計学

証券アナリスト試験を受けるにあったって必要な数学の学習法やテキストを紹介します。

目次

数学・統計学の概要

証券アナリスト試験に「数学・統計学」という科目はありませんが、
各科目を学習をするに当たって、数学・統計学の知識は前提知識になります。
特に証券分析は、数学ができなければ理解することができません。

公式で出てくる記号がどんなに複雑に見えても、結局は四則演算(+-×÷)が出来れば何だって解けます
分散の公式を覚えるよりは、実際の数値をいくつか並べて、その数値の分散を計算できるようになっておけばよいです。
学生時代、数学が苦手だった人も今やってみたらけっこう簡単です。社会人にとっては、日々の業務のほうがよっぽど難しい。

1次レベルではまず簡単な計算ができるレベルになればよいです。
以下が分かるぐらいに数学が出来れば、1次レベルの数学は抵抗なく取り組めるはず。

一次関数、二次関数 中学で習った二次方程式の解の公式が解けるぐらい。
統計(平均、分散、標準偏差、相関) 例:2、40、100、20、5 これらの平均、分散、標準偏差

計算には関数電卓の力を借りましょう

統計学入門テキスト

ここでは、入門用テキストを紹介します。

数学が多少できる人は、ここを飛ばして、証券分析のまとめテキストから入っても大丈夫です。
証券分析のまとめテキストにも、平均、分散などの計算方法が解説してあります(ABC)。

試験勉強のために統計学を学習する人は「Excelで学ぶ」タイプの本は、買わないようにしましょう。手計算や電卓を使って、覚えながら学習したほうが、試験勉強としては効率がよいです。逆に日常業務のために勉強する場合は、Excelで勉強したほうが早いです。

「これ以上何かを削ったら、統計学にならない」という、最小限の道具立て(ツール)と簡単さで書かれた「超入門書」。高校数学がわからなくても(忘れてしまっていても)大丈夫。初歩の初歩からスタートしながらも、「検定」や「区間推定」という統計学の最重要のゴールに最短時間で到達することを目指す

文系出身の方で苦手意識のある方にはこちらもおすすめします、日経新聞者の本です。初心者用としては上の「完全独習 統計学入門」とペアで2大巨頭という感じです。

「証券アナリストのための数学」テキスト

ここから紹介するのは、証券アナリストのための、と銘打った本です。
ですので統計だけでなく、複利計算など金融の基本的な数学も勉強できる本です。

これらの3冊は、いずれも、適当にパラパラ読むだけでは、
なーーんにも身につきませんので、腰を落ち着けてしっかり勉強してください。

内容は、どれも似たり寄ったりに思えましたが、上の3冊のどれかを選べば間違いないでしょう。

まず1冊目がこの本。この本は、証券アナリスト試験の試験委員である金子誠一氏が書いた本です。基本的なところから、少しづつ読み進めていくことができます。大変分かりやすいと、個人的には思いました。よくないのは表紙がダサいことです。

ところどころコラムがあって休憩できます。

この本は、いちおう断っておくと「証券アナリストのための」であって「証券アナリスト試験のための」ではありません。ですが、証券アナリスト試験は証券アナリストのための試験なので、本書で学習すれば問題なく試験範囲をマスターできます。またこの本は、1980年代から出版され続けている本で、この業界では古典的な本といえるでしょう。おすすめです。

私が3冊のうちで今から買うならこの本かなと思います。

朝日奈 利頼。通勤中の立ち読みで終われる本ではないです。まとめテキストと同じような書き方ですので、腰を落ち着けてしっかり勉強する人のためのテキストと言えます。この本のポイントは、証券アナリスト試験用に作ってあるということで、統計学だけでなく、二次関数の解き方など、試験に必要な知識はすべて掲載されています。数学が苦手な人は、統計のところで紹介した本を見てからのほうがよいかもしれませんね。立ち読みして決めてみてください。

朝比奈本で勉強しようとしている人は、この本がよいでしょう。

泣く子も黙る朝倉書店の本です。朝倉書店の本は、ファイナンスにかぶれた文系人間が何気にチャレンジしようとして泣きを見る金融工学の本ばかりなのですが、この本は、朝倉書店唯一の例外で、誰でも理解できるように書かれた本です。ですが、あくまでファイナンス数学の本であって、証券アナリスト試験用の本ではないので★2つです。