Q&A 証券アナリストのお仕事編

公開日:2011/02/02、 最終更新日:2011/08/21

Q&A 「証券アナリストの仕事」編です。
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証券外務員とどう違いますか

証券会社に入社すると証券外務員資格を必ず取得する必要があります。この外務員資格は証券マンとして営業する上での免許のようなもので、外務員試験に合格し外務員として登録されていないと、金融商品の販売はできません。これは、金融商品取引法と日本証券業協会が決めたルールです。

一方、証券アナリストは、有価証券(株や債券など)を分析し、その会社についてのレポートを書いたり、評価をしたりするのが仕事です。証券アナリストが作成したレポートを元に、営業マンがお客様に銘柄推奨をしたりすることがあります。
証券外務員が、証券会社の営業店(支店)などで働き、一般の投資家を相手にするのに対し、証券アナリストは投信会社や証券会社の本社などで業務を行います。

どちらも証券に関わる仕事ですが、その内容は異なるものです。証券業界について全く知らない人が、証券アナリストを取得しようと思っているなら、まず証券外務員試験程度には余裕で合格できるようになってください。

結論:証券外務員は営業のための免許証。証券会社で働く人は全員持っている。

フィナンシャルプランナー(FP)とどう違いますか

フィナンシャルプランナーは、証券に関わらず、個人の税務、保険、相続対策、事業承継対策などトータルな資産設計・人生設計を検討・プランニングを行う専門家で、いわば「お金の専門家」です。証券会社で、FP資格を活用できる場といえば証券のセールスを行う営業店での仕事になります。営業マンのの視野を広げるための資格といえるでしょう。証券アナリストが作成したレポートを読んで情報収集することもFPとしての活動の一つです。
FPは金融商品営業のプロフェッショナルのための資格

資格を持っていないとできない業務がありますか?

答えはNoです。証券アナリスト資格がなくても、証券アナリストとして活動することはできます。
でも、アナリスト資格で学ぶ内容は、アナリストなら誰でも知っているだろうという内容です。しかし、証券アナリストとしての登竜門であったり、証券アナリストとして活動しているなら持っていて当たり前といった資格でもあります。

合格するとアナリストになれるのですか

答えはNoです。証券アナリスト資格を取ったからといって、金融機関で証券アナリストとして働けるわけではありません。金融業界で証券アナリストのポジションは少ないです。

ただし、学生が証券アナリスト資格を持っていると、証券アナリスト、あるいは、それに近いポジション(商品部のような本社部門)に配属される可能性は非常に高くなります。どんなにダメでも証券会社の内定ぐらいはもらえるでしょう。

お金持ちになれますか

答えは、、微妙なところですが、一般的に金融機関の給与は高額であるといわれていますし、なかでもアナリストは高給の部類に入ります。ですが、サラリーマンの中では高給といった程度で、自分で事業を起こした社長のような高額所得者にはなれないでしょう。(外資系のアナリストだと別格になる場合もあります)

また、自分の資産運用をする際に、証券アナリストとしての知識を活用したからといって、必ずお金持ちになれるわけではありません証券アナリストとはいえ投資に失敗することは十分にあります。また、金融機関で証券アナリストとして働いている場合、自己売買(自分のお金で投資すること)は禁止されているため、特別な情報を持っていても活用できないでしょう。

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